こんにちは。名古屋池下の公認会計士・税理士の澤田です。
今日はクラウド会計の導入についての相談がありました。
クラウド会計を導入することで劇的に会社の見える化ができるのではないかな、と思うような方でしたので、ご紹介します。
クラウド会計導入前の状況
今日、ご相談いただいた方の状況は以下のような状況でした。
・思ったよりも利益がでてたんだ!と気がつく。
・事前に数字を教えてくれたら、決算対策ができたのに~涙
・顧問税理士は相談がしにくい雰囲気
・期中の利益状況の把握は、感覚…
まぁ、、、税理士とのコミュニケーションが取れていない典型的な会社っていう感じです。
うちの会社もこれに当てはまるんだけど、という方は税理士変更を検討してもいいと思います。
このような状況のため、今期の利益がどれぐらいでているのかも正確に把握ができていませんし、当然税金対策もできていません。納税資金の準備もできていないというわけです。
クラウド会計を導入すると!
このような状況の会社がクラウド会計を導入することで、
・税理士事務所が決算直前(3月)に領収書や請求書を取りに来る
→自社で経理ができるようになる。
・決算を迎えた後の5月に、納税額のお知らせがくる
→決算前に納税額を把握できるようになる
・思ったよりも利益がでてたんだ!と気がつく。
→利益が出すぎた!と気がつくのタイミングが早くなる。つまり、将来への投資や節税を実行する時間的余裕が生まれる
・事前に数字を教えてくれたら、決算対策ができたのに~涙
→タイムリーに数字を把握できるようになる
・顧問税理士は相談がしにくい雰囲気
→クラウド会計を導入しても解決されない
・期中の利益状況の把握は、感覚…
→感覚的な利益ではなく、実績に基づいた数値を把握することができるようになる
といった感じで、年に1度しか数字を把握できていなかったものが、月次で、さらに言えば日次ベースで数字を把握できるようになります。
今まで12ヶ月感覚で利益計算し、年に1度だけ答え合わせをしていた人が、毎日数字の答え合わせをすることができるようになるって、ミラクルだと思いませんか?デイリーに最新の会社の財務状況を把握できるのは、経営戦略を立てる上での大きな武器になります。
クラウド会計を導入しても、税務問題は解決されない
クラウド会計が進んだら、税理士の仕事ってなくなるんじゃないの?という質問もいただきました。
従来型の税理士事務所、つまり記帳代行を行い、税金計算をする、というだけの仕事であれば今後は単価も低くなっていくかもしれません。とはいえ、法人税、所得税、消費税等の税法はAI等で代替できるようなものではありません。
なぜなら、人間が行う経済効果の後ろには「意思」や「背景」が存在するからです。
Aさんが行うBという行為と、Cさんが行うBという行為は、どちらもBという行為で同一です。ところがAさんは事業上の目的がありBという行為を行っているにも関わらず、Cさんはプライベートの行為でBという行為を行っています。
AIや機械学習にこの人間の行う背景までは理解できません。つまり、AIや機械学習ではこれらの問題を解決することは不可能なのです。
逆にこのような個別の事象のバックグラウンドまで理解できるようになったら、弁護士さんもいらなくなるのではないでしょうか。
ということで、税務問題は解決されることはないのです。クラウド会計やAIの導入により、多くの思考能力を必要としない画一的な処理の時間が省略されると考えるのが正しい考え方なのではないかなと個人的には考えています。
アドバイザリー業務の価値が高まる
クラウド会計を活用することで、やらなければならない業務の時間を短縮する事が可能です。これは真実であり、だからこそ、私もクラウド会計を活用することをおすすめしています。
会計データの活用方法、会社の利益状況に対するアドバイス、税務コンサルティングの付加価値が高まるのではないでしょうか。
会計データは整えるだけでは全く活用できていません。そこからどのように現状分析を行い、どのようにしていきたいのかを組み立てることが重要です。
そのためには自社の状況を正確に把握することが重要で、自社の数値をタイムリーに把握することが可能なクラウド会計は素晴らしいのです。
まとめ
クラウド会計ソフトを導入すると、会社の経営状況を日々把握することが可能になります。
日次ベースで会社の財務情報を把握することができるようになるため、より正確な情報で、より多くの時間を経営判断に利用することが可能です。
経営判断には財務や税務の知識が不可欠です。クラウド会計導入で浮いた時間を、経営判断に充当してみてはいかがでしょうか。
今までとは経営をとりまく状況が一変すること間違いありません!
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起業支援、事業承継対策、中小企業のM&Aや組織再編を得意としています。
会社設立直後で税金・会計・財務まで手が回らない経営者の方、今の顧問税理士にご不満のある方、事業承継対策に悩んでいる方、M&Aの話を金融機関等から提案されたが得な話か損する話か判断ができない方は一度ご相談ください。
税務・財務の知識の有無で経営判断は大きく変わってきます。
澤田公認会計士・税理士事務所が貴社のブレインとなって全面的にサポートさせていただきます。