試算表(月次)のチェックポイント/PL/損益計算書

こんにちは。名古屋池下の公認会計士・税理士の澤田です。

前回の月次試算表のチェックポイント/BS/貸借対照表に続いて、今回は損益計算書です。

前回の貸借対照表はこちらからご覧ください。

試算表(月次)のチェックポイント/BS/貸借対照表

こんにちは。名古屋池下の公認会計士・税理士の澤田です。 経理を始めたばかりの方、スタートアップで働いている過去に経理経験のない方向けで...

貸借対照表に大きな間違いがなければ、損益計算書はおそらく大間違いはしていないのではないかと思われます。

PLは前月比較がメイン

PL/損益計算書については、前月との比較がメインです。

前月、前々月との比較を行い、異常値がないかを確認します。

売上

売上も前月比を確認します。

増減に理由があれば、それでOKですが、原因不明の増減がある場合は内容の確認を行いましょう。

想定していた売上よりも少ない又は多い場合は、計上すべき月がズレている可能性もあります。

人件費

人件費は中途採用者や退職者がいない限りは、前月と大幅に変わることはないはずです。

大幅に変動していた要注意。本来、人件費勘定に計上すべきものや計上すべきではないものが計上されている可能性があります。

売上原価

本来的には売上の次に登場するものですが、人件費の方が簡単なので人件費を先にしました。

売上原価のチェックは、前月比だけではなく、対売上比もあわせて確認することをお勧めします。様々な事由により、前月よりも原価を多く使うこともあるでしょう。このようなケースであっても、売上に対する原価の割合を把握しておくことで適正な原価率を保つことが可能となります。

販売費及び一般管理費

販売費及び一般管理費こそ、前月比との比較が重要です。

基本的には毎月計上される要素のものが多いはずです。減少している、増加している場合には要因を把握するようにしましょう。

近年、サブスクリプションモデルのソフトウェアを利用しているスタートアップやベンチャー企業が多いです。サブスクリプションでは、ついつい解約を失念していた…というケースが非常に多いです。

サブスクリプションサービスについては、定期的に業務必要なのか、既に契約済みのサービスで代替することはできないのかを確認するようにしましょう。思いのほか無駄な?不必要なサービスを契約していることは多いです。

営業外収益

営業外の項目についても、内容を把握しておくことにしましょう。

一般的には支払利息等が計上されるケースが多いと思いますが、営業外【収益】も気に掛けることをお勧めします。

そもそも営業外収益に計上すべきなのか、という点もです。

特別損益

特別損益については、特別なわけですから、特別損益に計上した【経緯】を内容とあわせてメモしておくことをお勧めします。

人間、今は覚えていてもすぐに忘れます。しっかりとメモを残しておくことで、記憶を呼び起こすことが可能です。

まとめ

月次試算表の損益計算書項目は、貸借対照表がしっかりと固まっていれば大きく間違うことはないはずです。

イレギュラーな取引、仕訳を行った場合は損益計算書項目に影響を与えるケースが多いので留意しましょう。

*あくまでも経理初心者向けの記事です。当然、他にもケアすべき点は数多くあります。

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