こんにちは。名古屋池下の公認会計士・税理士の澤田です。
先日、ある方とお話をしました。
その時に感じた、話す相手の商習慣についての前提知識がないと、いくらアプローチしても難しいなと思った時の話です。
税理士の仕事は、税金計算をするものだと考えている人が非常に多いです。確かに、税員計算をする仕事ではあるのですが、税金計算するためには、商流や物流を理解しなければできません。会計士の仕事も同様です。対象会社の業界での立ち位置、上流工程なのか、下流高低なのかを理解しなければ企業について詳しくなれません。
この点を勘違い?いや理解していない、言葉を選ばずに言えば、気にもしていない人が存在することも事実です。端的に言えば、何も考えていないんでしょうね。
バックグラウンドが理解できなければ、アドバイスもできないと考えているため、僕が仕事をする際には、決算書の数字だけではなく、その数字ができあがるまでのプロセスを非常に重視します。モノの流れ、サービスの役務提供の形、どのタイミングで収益が発生するのか等のヒアリングを行い、クライアントと自分の理解に齟齬がないかを念入りにチェックします。
初回ミーティングはコストがかかりますが、一度理解してしまえば、それ以降は建設的な議論が可能になります。理解がないと議論にもなりませんから。
常日頃、このようなことを考えながら仕事をしています。
何が言いたいのかといえば、相手の業界について詳しく知ろうという気持ちが大事だということです。予習とでもいいましょうか。
一緒に協業したいのであれば、その協業先の業界について詳しく調べる、知人に教えてもらう等をすべきです。そうしなければ議論がかみ合わないなと思いながら話をしなければなりません。深い議論にならないのです。こちらからすれば時間の無駄です。
完全に理解しろとは言いませんが、多少はね。
タイトルの通りで、先方の業界に関する知識があるなと思わせれば、当然親近感もわくし、しっかりと調べているな~と話しながらに感じるわけです。逆に無知=事前リサーチをしていないことはすぐにばれます。
自分への戒めの意味も込めて、先日感じたことへのメモです。気をつけたいところです。
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