こんにちは。名古屋池下の公認会計士・税理士の澤田です。
どんぶり勘定から脱出したいというご要望をいただくことが多々あります。
そりゃそうですよね、どんぶり勘定はどんぶりですから…
脱どんぶり勘定に必要な手順について解説します。
どんぶり勘定って?
まず、どんぶり勘定ってなんでしょうか?
辞書で調べてみると、以下のようにかかれています。
細かく計算などをしないで、おおまかに金の出し入れをすること。昔、職人などが、腹掛けのどんぶりから無造作に金を出し入れして使ったことからいう。
なんとなく、、、、やっている状態ですね。
これでは本当の経営状態を把握することなんてできません。
そのため脱どんぶり勘定!と言われているのです。
まだどんぶりがあるだけ良いですけどね…
最近話題のチュートリアル徳井さんは、どんぶりに穴が開いてしまっているので。
Step1:お金の流れを把握する
お金には、流れがあります。
当然のことすぎて考えたことがないという方も多いかもしれませんが、一度考えてみましょう。
ある商品を売るためには、商品を仕入れる必要があります。その商品を自社の製品として販売するためには、加工作業をする従業員と、販売作業をする従業員が必要です。
無事に販売されたのちに、売上代金を回収です。
お金の流れは次のようになります。
1.家賃等の支払
2.仕入代金を支払う
3.従業員の給与を支払う
4.従業員の立替えた経費を支払う
5.マーケティング費用を支払う
6.売上代金の回収
ざっくりとお金の流れを整理するとこのような流れになります。
どんぶり勘定経営になっている方はこのお金の流れを把握できていない方が非常に多いです。
いつどのような支払いが発生し、いつどのようにお金が入ってくるのかがあやふやなのです。あやふやだからどんぶり勘定になってしまうわけです。
会社のお金の流れを把握していれば、いくらの支払がどのタイミングで発生するのかということをタイムリーに把握することが可能になります。
どんぶり勘定を脱出するために必要なのは、会社のお金の流れを把握することなのです。
STEP2:入出金のタイミングを管理する
STEP1で会社のお金の流れを把握できたのであれば、次にやることは入出金のタイミングを自社で管理することです。
支払業務についても、毎月第3金曜日に手続きを行う等して、当月の支払額を把握しておくことが重要です。
入金についても同様で、請求書を発行した日の属する月の翌月末までに入金を依頼する等、会社として一定のルールを設けておくことが非常に重要になってきます。
例えば、10月29日に請求書を発行した場合は、11月31日までに支払いをお願いするとルールを決めてしまうことです。
そうすれば、毎月月末にはお金の支払がある&入金があるというこを把握しやすくなります。
今日は入金があるのかな、来週だったかな?ということを考える必要がなくなります。
STEP3:プライベートなものは買わない
STEP1とSTEP2の手順を踏むことで、会社のお金の流れがミエルカされました。
しかし、これだけではどんぶり勘定からは脱出できません。
どんぶり勘定の70%は、プライベートな支出によって構成されていると言っても過言ではありません。
会社のお金とプライベートなお金を混合しているからどんぶり勘定という状態が作られてしまうということです。
プライベートな支出が会社からの支出に紛れ込むと、わけがわからなくなります。
プライベートな支出がなければ、イレギュラーな支出はないため会計処理も簡単です。毎月同じように処理すればよいだけですから。
プライベートな支出が紛れ込んでくると。その支出を検出し、その支出に対して特別に対応を行う必要があり手間がとにかく増えます。手間が増えると対応がめんどくさくなり、どんぶり勘定化が更に進むという悪循環に陥ってしまうのです。
STEP2で確認した通り、会社のお金の流れはそれほど複雑ではありません。当然、社会保険や源泉徴収等の税金の支払いはありますが、一度流れを覚えてしまえばプライベートな支出を除くよりは作業は簡単です。
税理士と顧問契約をすれば、税金の支払いタイミング等についてはその都度教えてもらえるので気にする必要はありません。
STEP4:経営管理に役立つ!
公私混同をしなければ、会社からのお金の支払は会社の運営に関するものだけのはずです。そうであれば毎月の試算表を確認することで、前月と比べて経費を使いすぎてないかなとか、仕入れが多かったな等の情報をタイムリーに把握することができるようになります。
つまり、試算表の数字が【意味のある数字】になるのです。
従業員の数も多くないので、なんとなく会社の売上と経費から利益が出そうだなと、感覚的に把握している「どんぶり勘定社長」には試算表から意味ある数字を読み解くことができるだなんて、未知の世界だと思います。
毎月の数字をしっかりと把握してからこそ、更なる設備投資、更なる人材への投資の意思決定が可能となります。
どんぶり勘定では、将来への投資への十分な意思決定を行うための検討資料が揃いません。。。
まとめ
どんぶり勘定でお悩みの経営者の方、どんぶり勘定を卒業しませんか?
会計を味方につけることで、今までとは違った視点で会社経営ができるようになります。
投資の意思決定についても会計数字という根拠あるものに基づいて実行が可能となります。
正直、どんぶり勘定にはメリットが全くありません。
脱どんぶり勘定しましょう!
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会社設立直後で税金・会計・財務まで手が回らない経営者の方、今の顧問税理士にご不満のある方、事業承継対策に悩んでいる方、M&Aの話を金融機関等から提案されたが得な話か損する話か判断ができない方は一度ご相談ください。
税務・財務の知識の有無で経営判断は大きく変わってきます。
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