こんにちは。名古屋池下の公認会計士・税理士の澤田です。
税理士変更をしたいという理由でお問い合わせをいただくことが増えてきました。
そこで、税理士の選び方、変更の仕方を公認会計士・税理士の立場から考えてみました。
税理士変更すべき?
税理士変更をしたいな、という方からのお問い合わせをいただくケースには大きく分けて2つあります。
確かにおっしゃる通り税理士変更したほうがいいねというケースと、別に税理士変更する必要はない=税理士変更しても現状は変わらないと思うケースがあります。それぞれ私見ですが、見てみたいと思います。
税理士変更したほうが良いケース
税理士変更したほうが良いなというケースは以下に該当する場合です。
・高齢で質問がしにくい(怒られる)
・税理士からのレスが悪い(電話・メールいずれの手段であっても)
・過大に税金を納めている
・担当者に質問しても、明確な回答が返ってこない(上司に確認ばかりする)
別に変更しなくてもいいと思うケース
反対に別に変更しなくてもいいと思うケースもあります。
・特に現在の税理士に不満がない
・顧問料が安くなるのであれば変更したい
・約束通り訪問してくる
・知人の税理士の方が顧問料が安い(依頼業務の内容が違うので一概に比較できない)
税理士を変更したほうが良いケースと変更しなくてもいいと思うケースを挙げさせていただきました。
早く変えた方が良い代表的なケース
今すぐにでも税理士を変更したほうが良いと思うのは、「適用すれば税金が減る特例を適用していない、無駄に税金を支払っている」パターンです。当然ですが過剰に税金を支払う必要はありません。
税理士が申告書を確認すれば、適用すべき特例を適用しているか等については気がつくことができます。しかし、税務の専門家ではない経営者の方が気がつくのは難しいです。やるべきことをやらずに、無駄に税金を支払っているケースでは早急に税理士変更をお勧めします。
その他のケースでは、税理士が高齢なので質問するハードルが高い、レスポンスが遅いというのであれば税理士変更を積極的にお勧めします。
顧問料だけで税理士変更するのは危険
今の税理士の顧問料が、なんとなく高い気がするという理由での税理士変更はオススメしません。
よくあるケースでは、同業の社長同士で話していると自社の顧問料が高い気がする…というのがきっかけとなり税理士変更のご依頼を受けることがあります(うちは別に安くないですが、高くもありません)。
知り合いの会社の顧問料がXXX円で~とお話をしていただけるのですが、そうであればネットにあるもっと安い税理士事務所に依頼すれば解決する話です。
税理士事務所の報酬は、提供する業務の範囲によって変わってきます。「顧問料」といっても、記帳代行を含んで顧問料というケースもありますし、顧問料は名の通り顧問料という事務所もあります。決算料を決算後に支払うケースもあれば、12分割して決算後に受け取らないケースもあります。
顧問料という単語だけをピックアップして、単純比較することは難しいのが現実です。
経営者の方であれば当然理解していると思いますが、安いには理由があります。パートタイマーをたくさん雇い、その方々に作業をさせれば人件費を低く抑えることができるので顧問料を下げることは可能です。この場合、税理士の有資格者は最後に目を通して完了です。
それでよいというのであれば経営者の方の判断なのでそれでよいと思います。
誰が担当するか、によって税理士の顧問料は変わってくるのです。
一番困ったケースとしては、数万円の顧問料をケチったがために、数百万円も税金を多く支払うことになったというパターンです。このような事例からわかる通り、適切な顧問料を支払うことによるリターンは数百万、数千万円にもなるのです。会社の規模が大きくなれば大きくなるほど影響額は大きくなります。
企業のフェーズによって変更するのはあり
起業したばかりの会社で売上がそれほど立っていない会社であれば、税金のインパクトは大きくないです。会社の成長とともに、事務所の規模も大きくなるように、会社の成長に合わせて税理士事務所の変更を検討してもよいと思っています。
世の中にはベンチャー企業に特化した会計事務所が存在しますが、全ての企業が永遠にベンチャー企業であるわけでもありません。当然、事業規模が大きくなればベンチャー企業といえども大企業になっていくわけです。
個人的には企業の成長に合わせて会計事務所を変えていくというのも選択肢としてはありかと。もしくは、担当者が独立等したのであれば、そのタイミングで変更する等ですね。
澤田公認会計士・税理士事務所の場合
わたしの事務所に税理士変更を検討してくださった方々にお話を聞くと、以下のお言葉をいただくことが多いです。
・若い、話しやすそう
・M&Aや組織再編に詳しい
・前の税理士からはアドバイスがなかった指摘をしてくれた
・愛知県・名古屋
・IT等にも対応している
・クラウド会計(freee、MF)
まとめ
税理士変更のお話をいただく機会が増えてきたので、ちょっと自分なりの見解をまとめてみました。税理士との顧問契約は一般的に、長いお付き合いになるので、相性が一番大事だと思っています。相性が一番大事だと思っているからこそ、双方が気持ちよく仕事ができ、互いに尊重できるような間柄でありたいと考えています。
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【プロフィール】
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・スタートアップ支援
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起業支援、事業承継対策、中小企業のM&Aや組織再編を得意としています。
会社設立直後で税金・会計・財務まで手が回らない経営者の方、今の顧問税理士にご不満のある方、事業承継対策に悩んでいる方、M&Aの話を金融機関等から提案されたが得な話か損する話か判断ができない方は一度ご相談ください。
税務・財務の知識の有無で経営判断は大きく変わってきます。
澤田公認会計士・税理士事務所が貴社のブレインとなって全面的にサポートさせていただきます。