スタートアップの成長と経営者の相関関係

こんにちは。名古屋池下の公認会計士・税理士の澤田です。

会社設立当初から関与させていただいている企業が沢山あります。

経営者も若くいわゆるベンチャー企業、スタートアップ企業と呼ばれる企業になります。ベンチャー/スタートアップですので、売上が順調に伸びている会社/伸び悩んでいる会社、資金調達に大成功している会社/苦労している会社、採用が順調に進んでいる会社、採用に悩んでいる会社等、それぞれのフェーズでそれぞれの悩みを抱えているようです。

私の関与させていただいているスタートアップ/ベンチャーの方々は順調な会社が多いです。

今回はスタートアップの成長と経営者の相関関係について考えてみたいです。成長度合いと経営者の関係とも言い換えることができるかもしれません。

先に結論を書いてしまいますが、「経営に対する姿勢」が重要だとスタートアップ/ベンチャーの会社設立からの数年間を経過観察した感想になります。

姿勢というのは自社を拡大したいと考えているのか現状維持でいいのか、売上のトップラインをいくらに設定するのか、人員構成はどのように考えているのか、自分のリスク許容度はどの程度なのか等であり一言では言い合わらせないのですが、よく利用されている単語を拝借すればコミット、これが一番近い気がします。

目標が小さい企業は、より小さくまとまっています。大きな目標や時流に乗ったサービスの会社はどんどん大きくなっています。当然ですがベンチャーキャピタルからの出資を受ける/受けないの判断も大きく寄与している気がしています。出資を受けることができる企業は投資家から見て光るものがある、将来的なリターンを期待するから出資するわけで出資を受ける企業としては当然に成長が求められるので成長していないとまずい訳ですが(幸いなことに順調にフェーズを経て出資を受けている企業は順調に会社としても成長していますし、今後が楽しみです)。

目標は高すぎてもダメですが簡単に達成できるものでもダメだと思います。

ゲームやwebの会社でもなく、正社員ゼロ、アルバイトだけの会社が目標売上1億円です!と目標設定をしても確実に絵に描いた餅であることは明らかです。まずは正社員を雇い、売上1000万円を目指しましょうとなるはずです。正社員がいる、プロダクトもある、前期の売上は4000万円だったが、採用活動にも力を入れているので今期の売上は1億円です、これは全社と比較しても達成が出来そうな気がします。

自社の現状に適切な目標設定ができるのか?現状分析をできている経営者の会社は伸びている気がしますし、実際に伸びています。反対派言わずもがなで現状分析ができていないケースは伸び悩むはずです。伸び悩む理由は明らかで、今やるべきことに集中できていないからです。スタートアップが増えたことで、有象無象の情報が発信されています。まず採用するべきは人事責任者だ!みたいなやつです(個人的には人事の前にバックオフィス。さらにその前にエンジニアと営業だと思っています。プロダクトがある場合です。ない場合はプロダクト開発しましょう。売るものがないのに人を採用しても何してもらうんでしょう…)。

この適切な目標設定、巷ではKPIと呼ばれています。KPIの設定、簡単そうに思えて実は難しいですね。KPI、KPIといって、そもそもデータを取得できないものがKPIになっているものもありますし、全くKeyにならない指標をKPIとして設定している場合もあります。一度設定したKPIも毎月振返る等して現在のKPIが本当に適切なKPIなのかを判断する必要があります。

KPIの話をすると話が脱線しすぎるので、本題に戻ります。

本日の本題である「スタートアップの成長と経営者の相関関係」について、私個人の考えをまとめると、スタートアップが成長するには経営者のやる気が非常に重要で、現状分析を適切にし、全力で努力できていれば、会社として成長している。これがタイトルに対する現状の答えになります。今やらなければならないことを把握し、適切に対処できるのか?これができているか、できていないかが勝負の別れですね。結局は会社経営に対する覚悟なのでしょう。

*最後になりましたが、成長企業は採用も大変ですが、経理・財務を整えることも非常に重要です。企業が成長するにつれて、毎月のお金の入金/出金が十万円単位だったものが百万円単位、千万円単位になります。考慮すべき要素も増えてくるため資金繰りについて今まで以上に留意する必要が出てくるのです。毎月の資金繰り、事業計画、月次試算表の作成、等々バックオフィス業務はやらなければならないことが山積みなのです。経理・財務の重要性も認識し、BPOするなり、公認会計士等の専門家にBPOするなりしてでも社内整備を進めていくことをお勧めします。まだ早いかな?というフェーズが導入タイミングだと思います。人が増えてから、動く金額が大きくなってからでは後戻りするのが大変です。

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愛知県名古屋市を中心に活動している池下・覚王山の公認会計士・税理士澤田憲幸です。
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はじめまして。愛知県名古屋市池下の公認会計士・税理士澤田憲幸です。

起業支援、事業承継対策、中小企業のM&Aや組織再編を得意としています。

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