採用の順番_スタートアップのクライアントを多数見てきた僕が感じること

こんにちは。名古屋池下の公認会計士・税理士の澤田です。

今日は税務や会計とは少し離れた、それでも経営・経営管理の視点からは考えざるを得ない採用の順番についての私見です。

最初に採用するのは人事担当は、少し違うと思う

Twitter等で目にするのが、「最初の正社員は人事担当者!」というもの。

半分正解で、半分不正確。これが私の感想。

「最初の正社員は人事担当者!」主張は、今後組織を拡大するにあたり、経営者が採用の募集をして、面接して、検討して、、、、ということを続けるのはナンセンス、事業に集中すべきだと主張したいのであろう。確かに、経営者は事業を1歩でも前に前進させることに全神経を集中させるべきで、余計なことに時間を割く暇はないはず。

改めて考えてみたいのが「最初の正社員」が人事担当である必要性です。必ずしも人事担当者である必要はないのではないか…なぜなら「最初」の正社員だからです。記念すべき1人目の職種を人事に限定する必要があるのかなと。経営者が最初に正社員として迎えたいと思う人間であれば人事担当でなくてもよいのではないでしょうか。その最初1人を迎え入れたとしても2名になるだけ。人事担当者に拘るよりも、経営者自身がこの人だったら一緒に働いてほしいという人物を「最初に」採用すべきですよね。

事業を拡大していくにあたり、人事担当が重要であることには異論ありません。ただ、最初の正社員としてでなくてもいいと思う…というのが私の実感です。ただし、人事担当を初期段階で採用することは、その後の事業拡大に対する覚悟がある、と考えることもできますし、経営者が採用に割く時間を大幅削減することが可能であるため、今後の方針が明確に決まっているのであればありだと思います。

エンジニアか営業か

よくあるケースでは、エンジニアを採用しようかな、営業を採用しようかなと悩むケースです。

経営者自身がコードを書けない場合はエンジニア採用、経営者が営業力が強くない、アイディアマンタイプの場合は営業を採用しようとするケースが多い気がします。

エンジニアか営業か論については、商材があるのであれば営業一択ですし、まだ何もない真っ新な状態であればエンジニアが回答になるのではないでしょうか。IT系のサービスを検討しているのにエンジニアが社内にいないのでは外部に対する説得力も弱いですし、社風もアナログな感じになってしまいます。が、往々にして、エンジニア出身の経営者の会社にはエンジニアが集まりやすく、営業会社出身の社長の下には営業力に自信あり、IT弱いですというメンバーが集まりやすい傾向があるような…類は友を呼ぶですね。同じような属性のメンバーを複数集めたとしても、できることは増えませんからね。自分にできないことを任せられるメンバーを集める必要があります。

現実的な線で言えば、エンジニアか営業を「最初の正社員」として採用することが多いのではないでしょうか。

バックオフィスメンバーは?

バックオフィスメンバーは1人目である必要はないですが、1人目でもいいと思います。経営者1年生は、やらなければならないこと、何をすべきかを把握していないケースが多く、法令上やらねばならないことを失念している(罪の意識なくスルー)ことが非常に多いので、そこをバックアップするという意味で重要な役割です。

バックオフィスメンバーが1名でも採用することができると、経営者はそれこそ事業に集中することができるようになります。個人的にはバックオフィスメンバーに会社の管理部門を全て任せて、経営者は事業に集中する形をとれるのが最高なのかなと感じています。バックオフィスメンバーがいれば、採用の準備も任せることができますし、日々の経理、振込等のやりたくないけど、やらねばならない業務を任せることを想像してみてください。

バックオフィスメンバーなんていつでも採用できると思っている若手経営者も多いようですが、経理人材は滅多に市場に流れてきませんし、リスク回避傾向にあるため、すぐに採用できるとは考えないほうが良いです。そのため創業時のスタートアップにジョインしてくれる方を見かけたのであれば全力で確保してください。それが今後の会社の成長につながることは確実です。

結論:どのような組織にしていきたいのか。それが重要。

どのような組織を作っていきたいのか、それが一番重要です。特に初期段階で採用するメンバーには経営者がどのような組織にしたいのかという思想が強く反映されます。頭の中でぼやっと考えている状態から、採用したい人の人物像、役割を言語化できるまで頭の中を正入りすることをお勧めします。

エンジニアや営業を採用するケースが多いですが、個人的にはバックオフィスメンバーを最初の正社員として迎え入れるのは面白いと思います。

なお、バックオフィスメンバーを採用したいけど採用できない!とお悩みの経営者の方は私にご相談ください。バックオフィス業務のアウトソースも承っております。

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愛知県名古屋市を中心に活動している池下・覚王山の公認会計士・税理士澤田憲幸です。
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はじめまして。愛知県名古屋市池下の公認会計士・税理士澤田憲幸です。

起業支援、事業承継対策、中小企業のM&Aや組織再編を得意としています。

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