【税理士老若男女】税理士試験申込者が減少の一方。税理士にもいろいろある。

こんにちは。名古屋池下の公認会計士・税理士の澤田です。

税理士受験者の減少が留まることを知りません。年々、受験申込者数が減っています。

先日、平成30年度(第68回)税理士試験の受験申込者数が公表されていました。

https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/shikenkekka/68/moshikomi.htm

残念なことに平成30年度の申込者数は38525人で、前年比93.4%とのことです。

ただ、税理士は税理士試験を受けなくてもなることができます。

税理士に「なる」方法は様々

税理士になる方法は、税理士試験に合格する以外にも何種類かあります。

1.税理士試験を受験して、税理士登録をする

2.公認会計士が、税理士登録をする

3.弁護士が、税理士登録する

4.税務署に勤めてから、税理士登録する

5.税理士試験+大学院に通ってから、税理士登録する

などなど、必ずしも税理士試験を通過しなければいけないわけではありません。

私は、2番の公認会計士試験に合格し、税理士登録をしています。

税理士にもいろいろある

つまり、税理士にもいろいろあるわけです。いろいろというのは、歩んできたキャリアがです。

先ほどの税理士登録の方法も5種類ほどありましたが、どれが正解とは言えません。考え方次第です。

税理士

税理士事務所に勤務して、働きながら勉強し、合格するというのが一般的なパターンです。働きながら大学院に行くという方法もあります。

勤務している税理士事務所も、グローバルな事務所から町の個人事務所まで様々。経験できる業務も様々。

私は会計士試験合格後、グローバルな税理士事務所に入社しました。個人事務所では接することができないようなクライアント、優秀な先輩・同期が非常に多かったです。

弁護士兼税理士

弁護士さんが税理士登録すると、法人税・所得税・相続税等について民法等の他の法律の側面からも検討することができます。

ただし、税法は会計学を理解していないと理解が難しい場面があるので、会計学にも精通している弁護士さんが望ましいです。

弁護士さんだから会計学もできるとは限りません。私の友人は会計学苦手らしいです。弁護士なのに。

公認会計士兼税理士

公認会計士が税理士登録すると、税理士よりも会計的な考え方に精通しています。

税理士は税金勘定に目が行きがちですが、公認会計士は全体的な視点を持っている方が多いです。これは監査を経験している点が大きいのではないかと思います。

公認会計士の方のほうが、M&Aやバリュエーションといった、税金とは異なる分野について明るい人が多い気がします。税金にとらわれずに、幅広い分野の仕事をしている傾向にあります(完全に私の肌間隔です。当然幅広い分野で活躍されている税理士さんも大勢いらっしゃいます)。

税務署上がりの税理士

税務署での仕事は税務調査です。

試験組とは違った経験値があるのが税務署上がりの税理士です。申告書の作成やコンサルティングというよりは、他社の申告書の調査等が得意です(キャリアの大半を税務調査していたんだから当然ですよね)。

税理士を選ぶ場合には、プロフィールを見ましょう

何が言いたいかというと、一概に税理士と言っても、

税理士登録する経路、

税理士になるまでの経験値、

等が全く異なるよ、プロフィールをみてどのような経験があるのかをチェックしたほうがいいですよという事です。

公認会計士→税理士登録の場合は、税務経験ゼロで税理士事務所を開業するツワモノもいるぐらいです。私には到底信じられないのですが、結構な数います。すごい。

年齢も重要

税理士選びで悩んでいる方に、選び方のポイントとしてプロフィールをみるようにとコメントさせていただきました。

プロフィールを見れば大抵わかるのですが、「年齢」も大事です。

お客様と税理士って、会話する機会が非常に多いです。会話しないとアドバイスできないので当たり前ですが。

何が言いたいかと言えば、年齢が遠すぎると、孫とおじいちゃんみたいな関係性になったりしてしまうのです。

それが気にならないのであれば全く問題はありませんが。どのような年齢層の税理士と付き合いたいかは、税理士の年齢をみて、税理士と会話をしているところを想像してみることをお勧めします。

私が依頼者の立場であれば、同じぐらいの年齢の税理士さんに依頼します。話しやすいので。

ちなみに、若い税理士で独立している人はあまりいません!つまり、若い税理士を探すことって結構難易度が高いという事がいいたいのです。

こんにちは。名古屋池下の公認会計士・税理士の澤田です。 税理士業界も例にもれなく高齢化が進んでいます。 これは日本という国のトレ...

税理士試験受験者がどんどん減っているので今後もこの傾向は続くと思われます。。。どうなってしまうのだ、税理士業界。

まとめ

税理士試験の申込者数が前年比減少ということから、税理士について考えてみました。

公認会計士は、大学生の間に勉強し、卒業数年の間に合格するというパターンが多かったです(私が受験生だったころ)。

それに比べて、税理士は登録する方法がいくつもあるので、本当にいろんな種類の人がいます。

税理士にもいろいろ、です。

自分に合った税理士さんを見つけてみてください。税理士と顧問契約をすることで、会社経営を少し違った視点から見てもらえるようになりますよ。

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愛知県名古屋市を中心に活動している池下・覚王山の公認会計士・税理士澤田憲幸です。
創業間もないベンチャー企業やフリーランスの方のサポートに特に力をいれています。
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はじめまして。愛知県名古屋市池下の公認会計士・税理士澤田憲幸です。

起業支援、事業承継対策、中小企業のM&Aや組織再編を得意としています。

会社設立直後で税金・会計・財務まで手が回らない経営者の方、今の顧問税理士にご不満のある方、事業承継対策に悩んでいる方、M&Aの話を金融機関等から提案されたが得な話か損する話か判断ができない方は一度ご相談ください。

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