こんにちは。名古屋池下の公認会計士・税理士の澤田です。
米国がリセッション入りする、インフレが止まらない等の懸念からスタートアップの資金調達市場が以前と比べて厳しい状況になってきています。
資金調達市場が厳しい中で経営者の方はどのような行動を起こすべきなのか、公認会計士の観点からご紹介します。
1.早めに行動する
早めに行動する。
プロダクト開発、採用、社内整備、等経営者の方々がやることが盛りだくさんです。
やることが盛沢山なのは社外から会社のことを常に見ている公認会計士・税理士も当然理解しています。
しかし、プロダクト開発、採用等はお金があるからこそできることではないでしょうか。いつでも金融機関が融資をしてくれる状態にある、いつでもエンジェル投資家が投資してくれる状態にある等であれば問題ありません。
多くの企業はそのように資金が潤沢にあるわけでもなければ、即金で資金調達ができる環境下にあるわけでもありません。通常の資金調達は3ヶ月以上要するのが一般的です。3か月後の状況を予測して資金繰りを考えて行動する。
資金がなくなりそうになってから行動していては遅いです。あらゆる事象を予測し、早め早めに行動することが重要です。
2.慢心しない
自社だけは大丈夫、自分たちのプロダクトがあれば資金調達できるはず、という慢心は資金調達をする上では邪念でしかありません。
自社の開発するプロダクトは最高だ!世の中から需要があるに決まっている!このプロダクトを利用しないなんて時代遅れだ!と思いながらプロダクト開発する、経営することは重要ですが、資金調達の場面ではもう少し客観的になる必要があります。
資金調達は大きく分けてエクイティファイナンスとデットファイナンスがあります。株式によるものか、借入によるものかと形式は異なりますが第三者が関与する点では同じです。
第三者が関与する=第三者が投資に値する/貸付しても問題ない
と判断された結果です。
投資家の立場では将来大きなリターンが見込まれそうだ。金融機関等の貸付を行う立場では将来的に利息と元本の回収が十分見込まれ、貸倒のリスクは小さいなと判断された結果となります。
自信をもって経営するのは良いのですが、投資家/金融機関からOKをもらえるのかは別問題なの慢心せず、謙虚に日々設定したKPIを達成できるよう努力するのみです。
決して俺たちだったら何とかなるだろうという根拠のない自信を持たないことも重要です。
投資家も金融機関も日々の関係性が非常に重要となります。1日で関係性が構築できるわけではありません。
3.月次決算
資金調達に必須な月次試算表。
こちらは毎月月次試算表を作成するよう意識していないと絶対にできません。
上述したように早めに行動する際にも必要となるのが月次試算表。
月次試算表を早めに作成できるような社内体制・社外協力体制の構築が不可欠です。記帳代行を依頼しているのであれば記帳代行の依頼先へ必要十分な資料提供等、やるべきことを着実にやっていきましょう。
最後に
資金調達は市況が悪い時こそ事前準備が重要です。
プロダクト開発、採用、KPIの達成、投資家との交渉、金融機関との交渉等、経営者の仕事は無限にあります。会社を大きくする必要がある場合は、早めにご自身のやるべき業務と、従業員に任せる業務のすみ分けも重要になるのではないでしょうか。
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