こんにちは。名古屋池下の公認会計士・税理士の澤田です。
確定申告も今週の金曜日でおしまいです。
まだ、未確定申告の方は、早く確定申告書を作成して、税務署へ提出してしまいましょう。
この時期、よく聞かれるのが、「節税の方法」についてです。
誰もが興味を持っている、節税。今日は、最大の節税方法をお伝えします。
漏れなく経費を計上する。これが最大の節税方法!
経費を漏れなく集計すること。
これです。
これが最大の節税方法です。
なーんだ、そんなことか!と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
経費を漏れなく、過不足なく、必要十分に、計上している方って、実は多くないんです。
税理士として確定申告書を数多く作成してきた、肌感覚ではあるのですが、みなさん結構計上が漏れています。
わかりやすい例で言えば、携帯電話代。
個人の確定申告の場合は1月から12月分までの12か月分が「通信費」等の勘定科目に計上されているはずです。
ところが、少なくない数の方が、10か月分しか計上してなかったり、数か月分しか計上してなかったり…といった状況です。
どうしてこんな現象が発生するのか?というと、確定申告の時期になって、領収書を整理し始めるからです。
保管してあったはずの領収書や請求書がない…あれれれ?どこにいったんだ?あー全部集められないや。もうこれでいいや!税理士に資料渡しておけ!
こんな感じで、経費一式を管理している方に多いです。
税理士サイドからすると、領収書を送ってもらえないと、経費として計上することはできません。領収書があれば全て経費になるわけではないのですが、領収書のないものを領収書にする魔法は使えないですからね。
漏れなく経費を計上するために必要な、たった2つのこと
それでは経費を漏れなく計上するために必要なことは何でしょうか?
難しいことではありません。はじめが肝心ですが。
1:口座を分ける
それは、事業用口座とプライベート口座を完全に分けることです。
事業に利用するものは、事業用の金融機関口座から引き落しされるように、設定しておく。そうすることで金融機関の通帳に引き落としの履歴が残ります。
もしくは、クレジットカード支払いでもOKです。クレジットカードもプライベートと事業用は分けた方が良いです。管理するのが難しくなってしまうので。
簡単に言えば、公私混同しないということです。
クレジットカードを事業用とプライベートで2枚用意しておけば、支払いの際に、これはプライベートかな?事業用かな?という判断をすることができます。
支払の際に事業用だと判断したのであれば、それは事業用として税理士サイドも判断することができます。ごちゃ混ぜだと、内容を互いに確認せねばならず非常に煩雑です。
2:毎月集計する
1年に1回しか確定申告と向き合わないから、領収書を紛失してしまうのです。
つまり、毎月毎月(可能であれば毎日)、使った分の領収書を整理するようにしてみましょう。そうすることで、経費の計上漏れを劇的に少なくすることが可能です。
領収書を毎月1度でもいいので整理するメリットは、年1回の場合比較し、まだ記憶が残っているということです。1月に使った領収書を翌年の3月に見ても、何に使ったのか明確に覚えているでしょうか?1年以上時間が経過してしまっているので、記憶をたどるのにも時間がかかりそうです…
ところが、毎月もしくは毎日経理処理していたらどうでしょうか?1年に1度の場合よりは記憶がクリアでしょう。
余談ですが、財布の中が領収書でパンパンな経営者と、すっきりした財布の経営者、どちらが素敵でしょうか?いうまでもなく、すっきりとした財布の経営者ではないでしょうか?
少なくても、1か月に1度、可能であれば毎日、財布の中を整理する癖をつけてみてはいかがでしょうか。
2019年はまだ3月中旬です。今日から始めれば、来年の今頃は確定申告も完了しているに違いありません。今まで計上が漏れていた経費もしっかりと計上できているはずなので、納税額も少なくなっているかもしれません。
まとめ
裏技的な節税方法に走る前に、まずは目の前の領収書を毎日もしくは毎月整理する習慣をつけてはいかがでしょうか。
自分が思っている以上に、経費なのに経費としていなかったものの金額は沢山あるはずです。
もちろん、架空経費やプライベートの支出を経費とするのは論外です。経費として認められるものを、過不足なく集めること、これが節税の基本です。
裏技的な節税に走るのは、基本的なことができてからでも遅くはないのでしょうか(個人的にはキャッシュアウトを伴う節税はオススメしませんが)。
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