資金繰りのイロハ:資金繰りをよくするための、4つの方法

こんにちは。名古屋池下の公認会計士・税理士の澤田です。

起業したばかりの方は個人事業を始めたばかりの方にとって重要なのは現金残高です。

この現金残高をゼロにしないようにする、ゼロにするタイミングを遅くする=資金繰りを改善するための方法についてご紹介します。

こんにちは。名古屋池下の公認会計士・税理士の澤田です。 ベンチャー企業やスタートアップ企業で、特に気にかけておくべき数字は何でしょうか...

資金繰りをよくするための、4つの方法

資金繰りをよくするために注意すべき点は4つです。

この4つの方法を実行することで、現金残高がゼロになるタイミングを遅らせることができます。言い換えれば、資金繰りが改善します!

1.キャッシュインを増やす2.キャッシュインのタイミングを早める

3.キャッシュアウトを減らす

4.キャッシュアウトのタイミングを遅らせる

資金繰りを改善するコツ、ポイントは4つだけです。

1.キャッシュインを増やす

売上を1円でも多く上げるのはもちろんですが、キャッシュインを増やすことが必要です。

売上は上がったが、代金が回収できない…といういわゆる貸倒状態だけは避けましょう。支払いをしてくれない人はクライアントでもお客さんでもありません。このような人とは取引を行わないようにすべきです。

取引先ごとに売掛金の一覧を作成し、未回収債権を把握できるようにしておくべきです。

そして支払いが滞る前に、支払いを督促するようにしましょう。

キャッシュインを増やす方法一覧

  • 売掛金の一覧を作成する
  • 売掛金の年齢表を作成する
  • 着手金・前受け金制度を導入する
  • 現金払いは値引きする
  • 一括払いには値引きする
  • 不良在庫はバーゲンセールでもいいので売却する
  • 不要資産は売却する

2.キャッシュインのタイミングを早める

キャッシュインのタイミングを早めるという事は、現金が早く入金されるという事です。

現金が早く入金されれば、それだけ資金繰りが改善します(つまり、ちょっとだけお金が不足している…等という状況を避けることができるかもしれない)。

キャッシュインのタイミングを早める方法としては、着手金制度を導入する、前金で受領する、請求書発行のタイミングを可能な限り早める、という細かな話ですがちょっとしたことを積み重ねることでキャッシュインのタイミングを早めることが可能です。

事業を経営するうえでは、今日入金された10万円と、来月入金される(はず)の10万の価値は大きく違うわけです。

着手金としてもらう、前金としてもらうことを徹底することの、重要さがわかっていただけるのではないでしょうか。

キャッシュインを早くする方法一覧

  • 請求書の発行をできる限り早くする
  • 請求書の支払期日を短くする
  • 着手金・前受金を設定する
  • 分割払いが原則であれば、一括支払い割引制度を導入する
  • 保証金を預かる
  • 支払い遅延の傾向があるクライアントは値上げする
  • 支払い遅延に対しては遅延損害金を要求する

3.キャッシュアウトを減らす

キャッシュアウトを減らすというのは無駄なものを買わない、同じものを購入するのであれば安く購入するという意味です。

お金を使うな、ケチになれ!といっているわけではありません。

本当は必要ない交際費等の経費を減らすことで会社の資金繰りは改善します。

当たり前のことではありますが、無駄遣いをしない、何でも経費として計上できるわけでもないということを心に留めておく必要があります。

キャッシュアウトを減らす方法一覧

  • 節税する
  • アイミツを取る
  • 不要なモノ・交際費を使わない

4.キャッシュアウトのタイミングを遅らせる

キャッシュアウトのタイミングを遅らせることも資金繰り改善に大きく貢献します。

当月末払いを、翌月末払いにするだけで、1か月も支払う猶予を創出することが可能です。支払いのタイミングを少しでも遅らせることで、資金繰りの改善は簡単にできるのです。

キャッシュインのタイミングを早めることができれば、資金繰りに余裕でてくることが実感できるのではないでしょうか。

また、車や機械等も一括払いではなく、分割払いにすることで、支払タイミングを遅らせることが可能です。

一括よりも分割、当月末よりも翌月末といった具合に支払いのタイミングを少しでもいいので遅らせることで資金繰り改善が可能です。

キャッシュアウトのタイミングを遅らす方法一覧

  • 支払期日を遅らせてもらう
  • クレジットカードの導入
  • リースの導入
  • 借入金の返済を遅らせる
  • 給与の〆支払いを遅らせる

まとめ

現金残高がゼロになるとゲームオーバー、事業終了です。

事業が終了にならないようにするためには現金残高がゼロになるタイミングを極力遅らせることが重要です。

そのためには入金を早くする、支払いを遅らせる、無駄なものは買わない等の難しくはないが、忘れがちな4つのことを行ってみてください。

澤田公認会計士・税理士事務所では資金繰表の作成支援・資金繰り状況のチェック業務を行っています。一人で資金繰りチェックをするのは大変だ!という方は一度ご連絡ください。

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顧問契約の他に、会計・税務に限らない、個別コンサルティングも行っています。 個別コンサルティングでは個別税務相談をはじめとし、会計士試...
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愛知県名古屋市を中心に活動している池下・覚王山の公認会計士・税理士澤田憲幸です。
創業間もないベンチャー企業やフリーランスの方のサポートに特に力をいれています。
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はじめまして。愛知県名古屋市池下の公認会計士・税理士澤田憲幸です。

起業支援、事業承継対策、中小企業のM&Aや組織再編を得意としています。

会社設立直後で税金・会計・財務まで手が回らない経営者の方、今の顧問税理士にご不満のある方、事業承継対策に悩んでいる方、M&Aの話を金融機関等から提案されたが得な話か損する話か判断ができない方は一度ご相談ください。

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