先日、元同僚と話をする機会があった。要は飲みに行っただけだが。
彼は某会計系のコンサル会社で小会社から上場会社まで幅広いクライアントを相手に事業承継をメインとしているそうだ。
同じ事業承継畑で働いているので、沢山質問事項がある。同業がどのような手法を取っているのか教えてもらうのは楽しい。
その会話の中で1番気になったこと。それは黄金株を使う事業承継プランを提案することが多いと言っていたことだ。私はそれにその日1番驚いた。
黄金株とは、拒否権付株式のこと。簡単に言えば、たった1株だけ黄金株を保有していることで、株主総会で決議した事項を拒否することができる株式のこと。
ただし、黄金株は種類株式なので登記簿謄本に黄金株を発行してる旨を登記する必要がある。
第三者からみても、黄金株発行会社であることが容易にわかってしまう。
経営者が株式は後継者に譲渡しつつも、会社の経営権は握っておきたいという場面で黄金株を使いたいのはわかる。黄金株を発行していることが謄本に登記されているということほ、黄金株を利用しなければ、経営者は会社を支配できないほどにしか影響力がないということを暗に示しているのではなかろうか。カリスマ性とも言えますが、経営者の自信のなさが伺えるような気がしてなりません。
黄金株を利用するスキームがあります!!と、提案された経営者としては、そんな手があったかと思うだろう。これは当事者目線。
会社は今後も金融機関や第三者との取引が続くので第三者から視線も考慮したほうが良いのではないかと思った。
実務で利用しているケースをほとんど見たことがないという現状で、元同僚がよく提案すると聞いて驚いたのだが、皆様はどうなのでしょうか。
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起業支援、事業承継対策、中小企業のM&Aや組織再編を得意としています。
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